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宮城 敦子*; 北野 沙也佳*; 大野 豊; 長谷 純宏; 川合 真紀*
no journal, ,
線を照射した種子から発芽した高シュウ酸植物エゾノギシギシの成長調査およびシュウ酸をはじめとする一次代謝物のメタボローム解析を行った。0-3000Gyの線照射を行った種子のうち、0-2000Gyでは発芽率が8割以上であったが、高線量(1000Gy)を照射した種子では多くの個体が本葉を形成できずに枯死した。また、500Gy以下の低線量照射個体で本葉を形成できた場合でも、第2葉以降の葉を形成できずに致死する個体も観察された。そのため、第2葉以降を形成可能な植物体を生育可能な個体とみなし、キャピラリー電気泳動-質量分析装置(CE-MS)を用いて、播種後1ヶ月の第3葉の解析を行った。その結果、線量依存的にシュウ酸含有量が減少し、非照射個体の約3分の1程度にまで低下した。また、シュウ酸含有量の低下した個体ではグルタミン,グルタミン酸,アスパラギンなどのアミノ酸が増加し、2OG(2-オキソグルタル酸)やリンゴ酸が減少する傾向が見られた。このことから、線照射により、シュウ酸及びTCA回路の有機酸が減少した一方、アミノ酸の合成が促進されたと考えられた。